夜の帳
夜の帳が下りた頃、店内は茜色に染まります。
夜の喫茶店が好きです。
一日をぼんやり反芻し、少し頭を切り替える。
そこは決して非日常的な空間ではなく、日常から半歩だけ隣にある場所。
何もかも忘れるのではなく、思考をそっとオフにするような場所。
そんな喫茶店にできればと思ってお店を始めました。
というより、喫茶店って、心を軽くオフにするところだと思っていました。
オープンから3日、
お店で「オン」モードに切り替えるお客さまもいらっしゃいます。
夕方頃、コーヒーを召し上がって、少し僕と話して、
「今から仕事なんです。よしっ!頑張ろう!」と仰って出ていかれたお客さま。
それぞれに直接の繋がりは無くても、24時間絶えず誰かと誰かがバトンタッチしながら交代しながら、ぐるぐるぐるぐると社会は動いているんだな、と。
誰かにとってのスイッチになれたら。
明日は初めての定休日。
今度は店主がスイッチオフ。
来週月曜日からまた、ご来店をお待ちしております。
タテイト珈琲店、夜10時まで開いてます。
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