感情との再会


昨日は臨時休業となり、ご来店を予定されていた皆さま、申し訳ございませんでした。
今日で7月は最後。
改めまして、今週もよろしくお願いいたします。


白い壁が青く染まった、開店前の不思議な時間。

Instagramの文章は、一度ノートに書き起こしながら考えています。
だから、僕にとってInstagramは日記のようなもの。


5年ほど前、一週間のうち3〜4日、細かい字でノートにびっしりと日記をつけていました。
性格が出ます。本当にびっしりと。


愛用していたノートは「MOLESKINE」。
「ゴッホやピカソも愛用していた」という謳い文句だけで、ずいぶん良いものを持った気になったものです。

決して使い勝手はよくありませんが、頑丈に製本されているうえにコンパクトなので、よく手に馴染む。どこにでも持って行ける。
方眼の無いものを選び、日記を書いたりイラスト描いたりスケッチしたり。


急に、その頃の自分が書いた日記を読みたくなって、部屋をガサゴソ。
5年前の自分と再会。
まー、すごい。激情の塊、感情の嵐。
誰に見せるものでもないだけに、表現も過激。


元々、非常に神経過敏だった僕に友人が、
「何か嫌なことやイライラしたことがあったら、ノートやメモ帳に『書き棄て』たら落ち着くよ」
とアドバイスをくれたことが日記のきっかけ。
嫌な気持ちを、ノート上に「棄てる」感覚。

効果はてきめんなのですが、ときにその激情が加速度的に暴走することがありました。
そんなときの僕の文章は、面白い。
「これは本当に僕の頭から紡ぎ出された表現か?」
と疑いたくなるような、素晴らしくソリッドな言葉の数々。


今とは全く異なる、5年前の環境。
仕事も違えば住むところも違う。当然、接する人間も違う。
何もかも違う。
受ける刺激の種類も質も量も、今とは違うもの。

でも、自分は自分。間違いなく自分。
その自分からアウトプットされた数々の言葉に、戦慄してしまいました。
その分、インプットも凄まじかったんでしょう。憶えていないけど。


助かりました。
最近、言葉が枯渇気味。
行き詰まりを感じていました。まだ2ヶ月しか経っていないのに。
僕は、まずは5年前の自分からインプットします。
そしてこの文章も、5年後の自分の血肉となれば…というのは、少々欲のかきすぎでしょうか。
そんなこと思って書いていたわけじゃないもんなぁ、5年前の自分は。

タテイト珈琲店

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