epoch
大阪万博。驚きました。
本気で誘致しているとは思っていなかったので。
1964年 東京オリンピック
1970年 大阪万博
同じような並びで、同じ都市での開催。
なんだか言葉にし辛い。
オリンピックやサッカーW杯は開催地と開催年をなんとなくセットで覚えているのですが、万博はよく知りません。
モリゾー&キッコロは覚えていますが。
前回はいつどこで開催されたのか、次回はどこで、そもそも何年に一度開催されるものなのか。
案外、何も知りません。
学生だった頃、新潟中越地震が発生しました。
人口密集地でないにもかかわらず多数の死傷者が出ましたし、多くの方が住居を失い、仮設住宅に入居されていました。
救助活動やインフラ整備が終わり、生活が少し落ち着いた頃に、友人たちと自分の弾ける楽器を持って行き、仮設住宅で演奏をしたことがあります。
ボランティアと呼ぶには大げさな、公民館の方々に完全にバックアップしていただいた、至れり尽くせりのちょっとした旅行。
仮設住宅で暮らすおばあさんと話をしていると、僕が大阪出身ということもあってか、
「お兄ちゃんは万博行ったんか?」と訊かれました。
両者しばしのフリーズ。
三波春夫の歌声がかすかに脳裏を掠めました。
僕が生まれたのは大阪万博の十数年後ということを伝えると、お顔を真っ赤にされていました。
同じようなことは、僕にもよくあります。
ご出身が神戸というお客さまがいらっしゃると、やはり「震災は大丈夫でしたか?」と訊いてしまいます。
たまに「私、その頃はまだ生まれていません」というお客さまもいらっしゃいます。
もうすぐ、あれから24年。
そういえば、今年もルミナリエ。
1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博といったエポックメイキングな出来事や、
阪神淡路大震災、東日本大震災といった大災害。
時代の幕開けだったり、癒えることのない傷だったり、そういったものを基準に人はそれぞれ生きた時代を語るのかなと、ぼんやりと思いました。
娯楽に多様性が無かった分、人々の心に共通の思い出を深く刻み込んだ1964年と1970年。
2020年と、2025年。
時代を象徴するものとして語り継がれるトピックスになり得るのか。
いち傍観者になってしまいそうな自分がいます。
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