言の葉

文章を調子よく考えているときに限って、はたと筆が止まることがあります。
「この言葉は尊敬語?謙譲語?」とか、
「この単語って、本当に僕が思っている通りの意味?」とか。

"正しい日本語"にこだわりはありません。
ただ、自分にとって自明であるはずの言葉が、ふと分からなくなる。牙を剥く。
そのたびに辞書を引きます。


正しい日本語にこだわりはありませんが、
ある程度「自分が美しいと思える日本語」を使おうと心がけています。
たとえば、「ら抜き言葉」には少し気を付けています。

ら抜き言葉の是非はひとまず置いて、
僕の美的感覚では、文語でのら抜き言葉は美しくない。


口語と文語。
文章では「食べられる」と書いても、話し言葉では「食べれる」としか言わない。
もっと言えば、文語では標準語に近くなりますが、口語では泉州弁をベースとした神戸訛り、加えて僕を徐々に侵食する播州弁。

きっと口語から言葉は変わる。
文語でも、ら抜き言葉は半分くらい馴染んでいるようにも思います。
言葉は生き物ですね。
「死語」って言葉があるのだから、生き物です。


「素晴らしい」という言葉が、昔はそっくり逆の意味だったことは学校の授業で習いますし、
何気なく使う「おかえりなさい」という出迎えの言葉も、字面だけ見れば「帰れ」と言われているようですが、単に省略される部分が多くなった結果。

この先どんな言葉が生まれ、その中からどんな言葉が定着するのでしょうか。
平成も終わり。
時代が言葉を作るのか、言葉が時代を作るのか。


ということで来年も引き続き、コーヒーはもちろん、このInstagramのうだうだポスト、頑張ります。


さて、昨日今日が仕事納め、御用納めだった方が多いのではないでしょうか。
一週間、そして一年、お疲れさまでした。
明日もお仕事の皆さま、共に頑張りましょう。
タテイト珈琲店、年内の営業は明日までです。

タテイト珈琲店

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