島の左近と佐和山の城

お気に入りの、ポーランドのカップ。
Webサイトのトップページの写真にもしているぐらい気に入っているのですが、難点が。

容量が少ないのです。
当店のコーヒーは、豆14〜18gで150ccが基本。
このカップの容量は120cc程度。


今日は「抹茶の日」だそうです。
そんな日にこの小さなカップを見ていると、
ある人物のエピソードを思い出します。
関ヶ原の戦いで徳川家康に敗れた、石田三成の幼少期のエピソード。
かいつまむと、以下の通りです。

後の豊臣秀吉、羽柴秀吉に仕える前は寺の小姓だった石田三成。
その寺の近くに秀吉が鷹狩りに出向いた際、喉が渇いたためその寺に入った。
応対した三成は、まず一杯目に大きな茶碗にぬるい茶を点てた。
秀吉がもう一杯茶を所望すると、今度はやや熱めの茶を一杯目の半分の量で出した。
さらにもう一杯命じると、三杯目は小さな茶碗にほんの僅かな量の、舌が焼けるほど熱い茶を献じた。
このやりとりを秀吉は気に入り、三成を召抱えた。

相手の機微を見逃さない細やかな気遣い、機転。
運動後はお茶をゴクゴク飲みたいでしょうし、少し心身が落ち着いたらチビチビと。

常々「タテイト珈琲店のコーヒーは均質化されたものではない」と謳っている以上、三成のような心くばりができればなと思います。

もちろん、カップの大きさやコーヒーの温度を変えることそのものが「心くばり」ではない。
真似すべきは三成の行動ではなく、姿勢。


でも、もし、おかわりのコーヒーがこのカップで舌の焼けるような温度で出てきたら、
「私は秀吉ではないよ」とでも言っていただけると恐悦至極に存じますでございまする。
あ、コーヒーのおかわりは200円割引です。

タテイト珈琲店

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