雪に乗り遅れた

午前11時、店に到着する頃には雪は霙に変わり、張り付いた白をみるみる溶かしてしまいました。
雪の痕跡を探せども、探せども。
やっと見つけた白は横断歩道。これも消えかけて。
暖かな地の、暖かな雪でした。

カメラに収め損なった雪を求めて萩原朔太郎の詩集を開いてみても、雪という文字は出て来やしません。
詩人が雪を「雪」と呼ぶわけがない。


乗り遅れた。
そんな三連休の終わり。
そんな一週間の始まり。

電気メーターはぐるぐる回る。
川瀬巴水の「大阪天王寺」のポストカードと。

タテイト珈琲店

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