9音の衝撃

ポツンと、コーヒー。


「咳をしても一人」
尾崎放哉の代表句。

わずか9音。
この9音に潜む孤独は計り知れません。
虚しく音が響くだけ。声をかけてくれる人はいない。

いくら自由律俳句とはいえ、これを俳句と呼ぶことに違和感を禁じえませんが、
どんなリズムよりもこの9音は強烈で暴力的。

習ったのは高校生の頃でしょうか。
「何でもアリかよ」という苦笑とともに感じた孤独への恐怖は忘れられない。


爽やかな季節です。
分かち合えるお客さまと家族がいることが有難い。

タテイト珈琲店

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