鳳雛

先週の、梅雨に入ったばかりの頃。
その日はどちらかといえば晴れ間が多かったように記憶しています。
夕方、若く可愛らしい女の子がお母さまとご来店くださいました。

お帰りになる頃、
「私の絵を置いてくれませんか?」と女の子。
「あ、いいですよ」と応えた僕。
一時間後、本当に絵を持ってきた女の子。


不思議なものです。
何が不思議って、僕の反応が。

「どんな絵ですか?」とも訊かずに、二つ返事で了承したことが不思議。
絵なんて自己主張の強いもの、カラーが合わなければ絵にとっても店にとっても良いことはありません。
普通は断りますし、実際にお断りしたこともあります。
何か感ずるものがあったとしか言いようがありません。


一時間後にやってきたのは、バスキアのようなストリート感が迸る絵。
思わず「カッコいい」と呟きました。

瑞々しい才能の雛。
Rukaさんの絵、お預かりしております。
全貌は是非お店で。
本棚の最上段は、彼女のためにとっておこうと思います。

タテイト珈琲店

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