「しおやと、」の想い出
昼は激しい雷雨でしたが、今朝はとにかく強風。
でもどこか微笑ましい朝の空模様でした。
本当は降るつもりのなかった雨が、強風に誘われ仕方なくバラバラッと落ちるような午前の天気。
自転車通勤の身には、追い風の恩恵を受ける場合もあれば向い風となることも。±0です。
でも、今朝は通り道の保育園から、しゃぼん玉が流れて来たので+1。
綺麗なものを見せてもらいました。
昨日、夏の暑さを感じたいみたいなことを書きながら思い出していたお店。
今はもう店名も経営も変わってしまいましたが、
神戸の塩屋に「しおやと、」さんという喫茶店・カフェがありました。
作家の高橋源一郎のような風貌のおじさんが、お一人でされていたお店。
元々、眼科病院だったところをリノベーションされたところだったと思います。
ギャラリーのような、素敵な空間。
でも、僕が一番好きだったところは、「エアコンが無かった」こと。
もしかするとあったのかもしれませんが、真夏でもエアコンが効いていなかったのできっと無かったんでしょう。
夏真っ盛り、暑い中を汗をダラダラ流して、辿り着くのは暑いカフェ。
そこでアイスコーヒーを。
アイスコーヒーの氷も、すぐに溶けた記憶が。
涼の頼みは、窓から入る塩屋の風のみ。
2階にあった「しおやと、」さんには、塩屋の、どこか生の涼風が届いていた気がします。
僕は「夏の暑さ」を求めて通いましたが、多くの方にとって夏の喫茶店は涼むところ。
今、自分が店を始めて思うことは、「なんて尖った店だったんだ」ということ。
当店では今、エアコンを入れています。
「しおやと、」さんのように窓を開けたいのですが、当店の前は交通量の多い道路。
塩屋のような綺麗な空気ではないのです。残念ながら。
現在、「しおやと、」さんの跡には垂水のTRUNK DESIGNさんがカフェをされています。
面影はそのままに。
エアコンはありますが。
写真は、4年前に「しおやと、」さんから撮ったもの。
ちょうど今の季節です。なびく笹の葉、七夕。
そういえば、余白珈琲さんのInstagramで、今年の飾り付けの様子を見ることができました。
今年も塩屋では4年前と変わらない七夕の風景が見られるでしょうし、
それはもうずっと何十年も前から変わらない街の営み、街の呼吸のようなものなのかもしれません。
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