浅やきとタテイト


6月最後の日。
エアコンを入れると少し寒いし、切ると蒸し暑いし。
今日は少しじゃじゃ馬な、6月らしい気候でした。


左が「浅やき」
右が「タテイト」

両方とも、余白珈琲さんの手で、神戸の塩屋で焙煎されています。
坂と海の街の風を纏ったコーヒー。
浅やきは余白珈琲さんのレギュラーラインナップ、
タテイトは当店オリジナルとして。


当店のコーヒーでは、浅やきが最も焙煎が浅く、タテイトが最も深い。

コーヒーの表現は難しい。
一応、なんとなくイメージをつかんでいただこうと、
焙煎の度合いで「軽→→→重」とメニューに表記していますが、これも苦肉の策です。
僕自身、しっくりきていません。


「焙煎が深いほど苦いんですか?」ともよく訊かれますが、これも難しい。
余白珈琲さんのコーヒーはどれも調和のとれた優しい味ですが、
浅やきならではのシャープな苦味を感じることもあれば、
タテイトにしかないまろやかさや甘みもあります。

なんとなく、コーヒーを語るときには「微笑みの爆弾」という曲が頭に浮かびます。
分かってくださる方、またじっくりお話ししましょう。
ピンと来ない方、ご来店いただいた際にご説明いたします。


個人的には、コーヒーの苦味が苦手な方にこそ、タテイトを試していただきたいと思っています。
たっぷりミルクと砂糖を入れていただいても、しっかりとしたコーヒーのコクを感じていただけるはずです。


あまり一度に講釈を垂れても、なんだか押し付けがましいですね。
鮮度による味の移ろい方なんかもお伝えしたいのですが、またの機会に。


十人十色のコーヒー観。
ご注文に迷われたら、その日の気分や予定、体調、何を召し上がったかなどを交えながらご相談ください。
何らかのオススメをご提案いたします。


明日は定休日。いよいよ7月です。
また来週、豆とにらめっこしながら、
22時まで皆さまのご来店をお待ちしております。