夕暮れとタテイト


昨日は急な短縮営業となり、申し訳ございませんでした。
7月に入り、記録的豪雨のような不可抗力もありましたが、急な休業が多く、心苦しく思っております。

従業員は店主一人。そんな店ですので、どうしても替えがききません。
今後も、急用・急病・家庭の事情etc…さまざまな理由で臨時休業や短縮営業となることがあるかと存じます。
少し言い訳っぽくなりますが、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

不定休につきましては決定次第、InstagramやWebサイト、店内掲示板(まだ作ってませんが)でお知らせいたします。

また、8月にはお盆休み兼夏休みをいただく予定です。
こちらにつきましても、決まり次第お知らせいたします。


さて、写真は店内から撮った、今日ではないいつかの夕暮れ。
"At least not today"です。
夕焼けを見ながら、ふと「タテイト珈琲店のコーヒーの在り方」について考えていました。

太陽光の波長、空気中のチリや湿度、気温。様々な条件の下に、その日の夕焼けの具合が決まります。
真っ赤に燃えるような夕焼けだったり、紫がかった妖しい夕焼けだったり、優しいふわっとしたオレンジ色だったり。
最近はピンク色だったりしますね。

醸し出す雰囲気は数あれど、夕焼けの感想って、
ざっくりと、
「きれいやね」だと思うんです。


タテイト珈琲店のコーヒーは、夕焼けのようでありたいと思います。

以前にも書きましたが、飲食店である以上は味の均質化は大切。
でも、日々変わる豆の状態、気温、湿度…。
夕焼けで言うところの「太陽光の波長、空気の状態」と同じ。
全ての条件をコントロールすることは至難。
だから、均質化に執着することはやめました。

均質化を徹底するのなら、少なくともカップは揃えなければいけないでしょう。
カップの形状で味も温度も微妙に変わります。
ただ、そうすると、もっと大切なタテイト珈琲店の個性が失われるような気がします。


自分が表現したいコーヒーの味はコアとして大切にしつつ、
日々変わる条件に右往左往しながら、その日その日の味を。
芯を持ちながらも、少しのゆらぎを。

そうしてご提供するコーヒーは、夕焼けで言うなら真っ赤だったりピンク色だったりするかもしれません。

ざっくりと、
「おいしいね」と言っていただけるものであればいいなと思います。

タテイト珈琲店

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