遠い昔の未来

今日が月曜日というのが不思議です。
なんだかフワフワ。
祝日ですから、いつもと違って当たり前なのですが。
秋のようでいて夏の香りが少し残る、そんな気候だったからでしょうか。


何年も前に買った雑誌を読むのが好きです。
サッカーやバスケ雑誌。
「期待の若手」
「マラドーナII世」
「ネクスト・ジョーダン」
その答え合わせ。

そういえば、実家に置いてあった17年前の海外サッカー誌に、今話題のヴィッセル神戸のイニエスタ選手が、まだバルセロナの下部組織にいた頃の記事が載っていました。
次代の逸材として。髪の毛もフサフサ。


先日当店に持ってきた、古い雑誌。
1971年の"音楽専科"。表紙はジョージ・ハリスン。
目玉企画は、「ビートルズの4人はこうなる!」です。
ビートルズ解散翌年の、未来予想図。

雑誌の中で「もはや歌う気概も消え失せた」とまでこき下ろされているポールが、70歳を過ぎた今もなお旺盛な創作意欲でミュージックシーンに君臨していることも、
ジョンがオノ・ヨーコと「ジョ〜ン!ヨーコォ〜!」と呼び合うだけの珍妙な曲を作ったり、40歳の若さで凶弾に倒れることも、
静かなビートルと言われたジョージが、派手に才能を爆発させ成功を収めることも、
リンゴが日本の缶チューハイのCMで「リンゴ、スッタ〜!」などと言わされることも、
まだ何も明らかになっていない、"遠い昔の未来"。

古い雑誌でホコリっぽいため、ビニールに入れて本棚に並べていますが、気兼ねなくご覧下さいね。
どこにあるか分からない場合はご遠慮なくお尋ねください。


それにしても、古い雑誌はなぜか艶っぽく感じます。
自分が生まれるよりも前の、見てはいけないものを見るような、そんな後ろめたさ。
写真に映る綺麗な女性が、今どんなおばあちゃんになっているんだろうと想像してしまうよく分からない衝動。
なんでしょう、フワフワします。

タテイト珈琲店

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