倉敷
倉敷の大原美術館は大好きな美術館の一つです。
コローやモネ、パウル・クレーからジョアン・ミロ、そして良くも悪くもエル・グレコ。
所蔵されている作品はもちろん好きですが、あの美術館そのものが一つの作品のような雰囲気がたまらない。何度でも行きたい。
7月の西日本豪雨。
倉敷の美観地区、水害が心配でしたが、大きな被害は出なかったそうです。
大原美術館の作品も全て無事。
なんでも、万一近くの河川が氾濫しても水に浸からない高さを計算して作品を飾っているのだとか。
「作品を大切にする」なんて言葉では表しきれない愛を感じます。
大原美術館の近くに、「倉敷珈琲館」という老舗喫茶店があります。
僕に喫茶店という文化の魅力を教えてくれたのは、神戸市灘区の「まるも珈琲店」ですが、
コーヒーの味に初めて感動したのは倉敷珈琲館のマンデリン。
レギュラーメニューなのか期間限定メニューなのかは忘れましたが、重厚なマンデリンにたっぷりの生クリームを浮かべたコーヒー。
パリッとした制服に身を包んだ女性の店員さんが、ネルで愛おしそうにじっくりドリップしてくださる姿が忘れられない。
タイムスリップしたような店内も素敵の一言。
久しぶりに飲みたいなと思い、通販で豆を買おうと思いましたが、高い…。
そっとホームページを閉じました。
倉敷は加古川から近いですし、またいつか現地であの味を。
ちなみに、「倉式珈琲店」という、サンマルク系列のチェーン店があるんだそうな。知らなかった。
よく名前で揉めなかったなと思います。
ヨコイト珈琲店とかできたら、ちょっとイヤ。
いや、真似されるくらいになることができれば、それは名誉なことかもしれませんね。
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