その瞬間②
本日は臨時休業とさせていただきました。
ご来店を予定くださっていたお客さま、申し訳ございませんでした。
タテイト珈琲店のマスコットの一つ、マイケル・ジョーダンの人形。
これも菅さんの作品です。お察しの通りです。
無期限で借り受けております。
二夜連続、菅さん。
ある人にとってのその瞬間、みたいなもの。
昨日も使ったこの言葉ですが、
このジョーダンには、その言葉が詰まっています。
この人形をお持ちくださったとき、強烈な違和感を覚えました。
そして思わず訊きました。
「なんでこのシーンなんですか?」
NBAがお好きな方なら、この人形を見れば「あぁ、"The Shot"ね」と気付かれると思います。
"The Shot"という名で語り継がれる、起死回生の決勝シュート。
ジョーダンを語る上では欠かせない、有名なシーンです。
でも、僕のジョーダンは違う。
"AIR"と称される滞空時間の長い跳躍から繰り出されるダンクシュート。ダンクこそジョーダンの代名詞。
僕はそう思う。だから違和感を覚えたのです。
あれもジョーダン、これもジョーダン。
僕と菅さんは、少し世代が違います。
何歳のとき、どんな目で、どのジョーダンを観たか。
それだけで、その人のその瞬間はそっくり変わるのだなとしみじみ思う。
タテイト珈琲店で人形展やりたいねという話もしています。
まだ何も決まっていない、雑談レベルの話ですが、きっと。
そしてよく、「何か作ってほしいものない?」と訊いてくださいます。
パッと思いつくものはたくさんありますが、全身全霊で人形に向き合う菅さんに生半可なお願いはできません。
僕も全身全霊で考えます。
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