カフェオレ色の

スピーカーからはバンジョーの音。
Neil Youngの神経質な歌声。
しっかり味のカフェオレは、季器さんのカップで。


年初めに手帳を買いました。
僕の予定なんて、「店を開ける」とか「デザートを仕込む」とか「買い出しに行く」とか、それぐらい。
必要最低限の手帳で事足りるのですが、少しだけ分不相応なものを買います。毎年の楽しみ。

そして、年明け早々、店に遊びに来てくれた友人から万年筆をいただきました。ホクホクです。


文房具は、機能性よりも「相棒感」があるかどうか。
僕はそれに尽きます。直感と愛着。

便利さよりも、持ったときの感触や重さ。
万年筆なんて、その最たるものかなと思います。
手入れは面倒だし、いつ使っていいか分からないし、高価だし。
それでも人を惹きつけるのは、一緒に年月を過ごしてゆく相棒のようなものだからだと思う。
一種のロマンを感じます。
そして、肌感覚では男性の方が道具にこだわる、あるいは形から入る方が多い気がします。


もちろんコーヒーの道具も。
ある程度使い易さは重視していますが、ほぼ直感です。
たとえば、コーヒーポット。

僕はステンレス製の月兎印を使っていますが、全てのポットを試した結果それを選んだというわけではありません。
他には二つぐらいしか使ったことがないし、もっとお湯を注ぎやすいポットはあると思う。

でも、僕は「これでいこう」とパッと思った。
けっこうじゃじゃ馬なポットですが、使い手自身もじゃじゃ馬なので。
ときにはケンカしながら二人三脚、美味しいコーヒーを。

タテイト珈琲店

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