魔法にかけられて
白いカップが青みがかる。
カップの正体を暴くように。
刻は午前。
マットな白いカップは、まだ見ぬ憧れの街の白壁を僕に想起させます。
ずっと恋い焦がれる、遠い遠い街。
スペインはカスティーリャ地方、"クエンカ"。
クエンカは「魔法にかけられた街」と称されるほど美しいんだそうです。
NHK BS で「世界ふれあい街歩き」という番組をちょくちょく観るのですが、何年も前にクエンカが取り上げられたことがあります。
感嘆。そして嘆息。
画面越しの美しさにため息が出るとともに、
容易には訪れることのできない遠くスペインの地ということを嘆くばかり。
もっとも、遠い地だからこその憧れでしょう。
例えばこれが岐阜ならば、「いつでも行けるわ」となってしまうのかもしれない。
クエンカ。いつかはその街の白壁をこの手で。
明日は日曜、定休日です。
また来週月曜日より、店にかけられるだけの魔法をかけて皆さまをお待ちしております。
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