タテイトのカップ
当店のカップは、篠山のハクトヤさんで購入したものが中心です。
写真のカップはそのうちの一つ。
福岡県朝倉郡東峰村で生産される、小石原焼というものだそうで、鬼丸豊喜さんという方の作品。
大分県の小鹿田焼のルーツにあたるそうです。
小鹿田焼好きなんです、僕。
ハクトヤさんからお迎えしたいくつかの器。
実は、その中では一番「気に入ってなかった」もの。
失礼な話ですね。
でも、今はこのカップがすごく気になる。
一ヶ月ほど前、ハクトヤ店主の一瀬さんとスタッフのけいさんがご来店くださいました。
お二人にとっては我が子のようなカップたち。
各々、カップを選んでいただいて、僕がコーヒーを淹れる。
そのときに一瀬さんが、
「つねちゃん(←僕のこと)、その小石原焼はまさにタテイトね」
と、ポツリ。
本当だ。「タテイト」だ。
僕とこのカップとの距離が、ぐーんと縮まったような気がしました。
初めから愛着たっぷりのものもあれば、少しずつ好きになれるものもある。
人との出会いのようです。
初対面から大好きになれたり、
少しずつ距離が縮まったり、
いがみ合っていたのにあるきっかけで刎頸の友になったり。
そのきっかけは、誰かの何気ない一言だったりするのかもしれません。
ハクトヤさんがセレクトされる器や雑貨の一つひとつが大好きです。
それが「素敵」だとか「素晴らしい」だとか、評価じみたことを言いたくはありません。
ただただ、いちファンとして。
ご提供するカップは店主が気分で選んでいますが、もしご希望があればどうぞお気軽にお申し付けください。
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