南の島の大王は
お盆が明け、アイスコーヒーのご注文がずいぶん減りました。
端々から季節の移ろいを感じます。
先日の朝、テレビから流れてきた懐かしい曲。
"南の島のハメハメハ大王"でした。
その歌詞に、少しドキッとするほど心が揺れた。
風のすべてが彼の歌
星のすべてが彼の夢
過不足のない素朴な言葉の中に無限の想像力を掻き立てられる。
そんな歌詞のように感じました。
このリズムと調子、どんな鍛錬を重ねれば生み出すことができるのか。
この歌の作詞家である伊藤アキラという方をいつものようにWikipediaで調べると、控えめに言っても化け物。
日立の"この木なんの木"から"ラムのラブソング"から…etc
たとえば、似た雰囲気を持つ歌詞ばかりなら、一つコツを掴めばしばらくは書けるかもしれません。僕は無理ですけど。
"お線香の青雲"と"はたらくくるま"を作詞した方が同一人物だという事実を突きつけられ、ただただ膝から崩れ落ちるような気がしました。
嫌というほど言葉と向き合う、作詞家や作家、小説家という職。
それらの人たちにとって、言葉は敵なのか、味方なのか。
"言葉の巨人"というありがちな表現が、僕の頭が捻り出した精一杯の言葉。
生業ではないけれど、僕は僕なりに言葉と向き合ってみたい。
ハメハメハ大王のご威光が、僕をその気にさせてくれました。
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