eastern youth

踵鳴る
泥濘に住む男
雨曝しなら濡れるがいいさ
静寂が燃える
安手の仮面と間抜けた男
世界は割れ響く耳鳴りのようだ

全て"eastern youth"というバンドの曲名です。


僕の思考から飛び出した言葉が、全て僕の言葉だとは限らない。
読んだ本、聴いた音楽。それらの排泄物が僕の言葉。
そして僕の言葉は、ずいぶんとeastern youthに侵されています。


売れるバンドの要素のひとつに、ビジュアルがあると思います。
そのビジュアルを著しく欠いたまま、30年。
数年前に女性ベーシストが加わり、少し爽やかにはなりましたが。

哀切なメロディ、耽美な詞、エキセントリックな咆哮、苦痛で歪んだような表情。


僕は音楽に背中を押されたくなんかない。
音楽に背中を押されてろくな目に遭ったことがない。

でも、ちょっと頑張らないとねというときに聴くと、彼らはそっと砂を持ってきてくれます。その砂をかけてやれと。
背中を押すのでもなく、立ち上がらせるわけでもない、それぐらいのプラスα。

"砂を掴んで立ち上がれ"

これもeastern youthの曲のタイトルでした。
毒されてますね。もう、人生の半分は聴いているからなぁ。

タテイト珈琲店

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