もうじゅうじか

琥珀の中、電信柱が十字を切る。

確実に春の尻尾は見えています。
でも、暖かくなったと思えば寒さが戻る。もうしばらくその繰り返しでしょうか。三歩進んで二歩さがる。
水前寺清子のダミ声が耳をからかう。
季節の移り変わりは、まさに「三百六十五歩のマーチ」。


そして、冬の電信柱からも一つの曲。
"電信柱も泣いている"
北風小僧の寒太郎。北風の擬人化に哀愁。

北風+電信柱。
"泣いている"という表現は風切り音のことでしょうか。

子供向けの唱歌の歌詞は、ある意味説明不足。
子供の想像力を育み、大人を試す。
その言葉に込められた作詞家の情熱を感じずにはいられません。

電線は弦のように震える。夜を奏でる。


明日は日曜、定休日です。
改めてお知らせいたしますが、月曜日は私用によりオープン時間が遅くなる見込みです。
また来週、皆さまのご来店をお待ちしております。

タテイト珈琲店

Who can tell your story?