本の虫

自分を「読書家」だと見せかける、ミスリードしてしまうことがあるのですが、実はそうでもありません。

確かに本は好きです。
そういえば、文庫本を常にジーンズのバックポケットに入れて持ち歩いていた時期がありました。
それがカッコいいと思っていた、あの頃。

吸い込むような勢いで本を貪り読む時期があるかと思えば、2年ぐらい何にも読まないことも。非常にムラがあります。
たぶん「読まない時期」というのは、僕の中の引き出しに言葉がたくさん保管されているんじゃないかなと思います。


タテイト珈琲店を始めて以来、少しでも時間があれば本を読みます。お客さまがいらしても読んでいることがあります(小声)。

僕には言葉が必要。
少なくとも、僕が目指すタテイト珈琲店には言葉が欲しい。

最近、自分が放った言葉や記した文字が、一度使うとヒラヒラと空の彼方に消えていくような感覚に囚われます。
だから、今の僕にとって、読書は商品の仕入れのようなもの。
そういう意味で、「今は」読書家なのかもしれません。

今更ながら、本を読む習慣をその姿勢で示してくれた両親に対し、感謝の念に堪えません。

タテイト珈琲店

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