機嫌がよい
先日、とある珈琲屋さんが、
「今日は良い焙煎が出来たので気分が良い」
と、Instagramにポストしていました。
タテイト珈琲店は自家焙煎ではないので、こういった珈琲屋らしいご機嫌さというものがありません。
強いて近いものを挙げるとするなら、「プリンのカラメルの焦がし具合」でしょうか。
カラメル作りはとても神経を使います。
その緊張感は、オープン当初から何ら変わらない。
僕はタテイト珈琲店を飲食店という括りで語りたくはありませんが、社会的には厳然たる飲食店。
そんな飲食店にとって、提供する商品の均質化というのは大切なことです。
いつ、いかなるときも、お客さまが以前召し上がったものと同じものをご用意する。
均質化とも言えるし、再現性とも言える。
ただ、作るのは人間、難しいものです。
「良いスープが出来なかったので今日は店を開けません」なんていう頑固なラーメン屋のような精神は僕にはありません。
そもそも、プリン屋じゃないし。
でも、味のブレ幅との闘いのような緊張感があるからこそ、件の珈琲屋さんは「良い焙煎が出来たので気分が良い」のだろうし、
それは僕も同じ。
最近、カラメルの調子が良い。
ということで、ご機嫌なプリンをどうぞ。
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